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部屋とYシャツとわらG

部屋とYシャツとわらG

小学部5年生 3学期

2010/01/10
小旅行
 この冬休み、昨年は家族の骨折でキャンセルした年始小旅行に行ってきた。

 行き先は、浅草花やしき!

 昨年は1月4日から1泊の予定にしていたのだが、今年取り直す時になぜか1月3日からにしてしまっていた。3が日は浅草に人が多いのはまちがいない…ので、急遽3日はお台場にまず行って夕方に浅草に行くことにした。

 JR新橋駅からゆりかもめに乗っていく。こんなところで、5年前の小学校社会科見学の時の実踏が役に立つとは(笑)。青海駅で降りて、観覧車に乗る。これはでかい。というか高くて恐い。少しだけ開く窓から下をのぞき見るSは何者。

 観覧車を降りると長蛇の列。そこの大型ショッピングモールの初売りらしい。人ごみを避けてここに来たのにやっぱり人がいる…東京すごい。

 次にめざしたのは、「大江戸温泉物語」…これまた小学校社会科見学の時のひそかな実踏コース。もちろん本番では行かないけど(笑)。ここは、温泉とお店からなる施設で、中でみんな和服に着替えるので江戸気分が味わえる。だけど相場から考えると結構高い。

 まあ、正月3が日から風呂に来る人なんてそういないだろう…と思ったのに、開場前に外に20番目くらいに並んだつもりだったが、すでに建物の中に長蛇の列。列は蛇腹のように行ったり来たりしていて入場までに30分くらいかかった。

 列が動きながらとはいえ、Sがこういうのを少しなら待てるようになっていて良かった~。

 入ってから何が大変だったか…Sが和服を脱ぎたがること。男女一緒に行けるし、後で集合場所にもできるからまずは「足湯」に行こうとしているのに、本人はここが風呂施設だとわかっているから全裸になりたがる(笑)。しかし、足湯でなく温泉に行くにしても、一度江戸の町を通らないと行けないので、そこを全裸ってわけにはいかないので必死に着せる。

 で、やっとついた足湯だが、今度はその中を歩きながら脱ごうとするのですそが濡れそうになったり、人の世話を焼いていると自分のすそが濡れていたり、やっと座らせて一安心かと思いきや、今度は足湯に服のままつかろうとしてずり落ちていったり…とまったくくつろげないまま。とにかく早く温泉に入れるしかないので、妻と合流したらすぐにその次の待ち合わせを決めて大浴場へ。

 いやあ、人が多くてびっくり。ここは大江戸温泉といいつつも、檜風呂の一部だけが温泉であとはただのお湯。ぜひとも温泉にと思ってうまく誘導したのだが、ちょっとお湯が熱くてSは足だけ入れたまま出たがる。

 そして、露天好きなこの男は、私をぐいぐいリードして、外へ。こうして細長くてやや空いていてぬるい露天風呂(温泉ではない)でやっとくつろげた。

 風呂上がりは和服に抵抗がなくなったらしく(慣れていないからいやだったのではなく、裸になって風呂に入りたいというアピールをしていたようだ)、江戸の町でコーラ片手にくつろぐS。

 食事もすませて、もう一度露天風呂に行き、ゆりかもめで日の出桟橋に戻り、水上バスに乗る。日の出~浅草行き。レインボーブリッジはどんどん離れていくだけだが、たくさんのしぶい橋の下を通ったり、カモメがたくさん飛んできたり、遊覧気分は味わえた。もっとも、揺れ方がちょうど良かったのか、妻は乗ってからすぐ道中の50分くらいすべて爆睡。どう考えてもここまでの流れで疲れてるのは男湯の俺の方なんだけど…。Sは起きていて、景色は見ずにずっと下の方向、船が川の水を切って進むのを眺めて喜んでいた。

 あとで気がついたがこの日一日中、「レインボーブリッジ」のことを「ベイブリッジ」と呼んでいた私(笑)。ビデオとりながら言ったり、ゆりかもめで見えている時に言ったり…まわりで聞いていた人は突っ込みたかったに違いない。

 水上バスが浅草に着く頃には建設中の「東京スカイツリー」が見えてきた。すでに200m以上できていたので、この3倍(643m)…と考えると完成品はとてつもなくでかい。建設中のを見るのは今しかないわけだから…とうれしくてその後も写真を撮りまくる。(笑)

 なんとなく、映画「三丁目の夕陽」の作りかけの東京タワーのイメージがあって「おお~」と思ったけど、日頃見えるところで暮らしているわけでもないし、高度経済成長もしていないし、特に感慨はないか…。

 浅草寺は5時を回ってもかなり混んでいた。仲見世通りは歩けたけど、参拝する手前で入場制限。待てない系の我が家は、右奥の浅草神社(三社祭はこっちの祭り)に行って満足。

 夕食は、浅草ムード漂う店…は混んでいるのでどこにでもある居酒屋「つぼ八」。 それぞれの好物があり満足。

 ホテルはドーミーイン浅草。和洋室に3人で泊まったが、素泊まり一人4000円! しかもこのホテルチェーンは大浴場があって夜も入れる。我が家のホテル選びの条件は「ベッド(飛び跳ねるため)&大浴場(寝なかったり夜中に目を覚ますと入る)」で、しかも安かったので最高であった。露天風呂から隅田川と東京スカイツリー…なかなかよかった。

 ただ、Sは夜になって、部屋の鏡を見て急に泣いたり興奮したり…もしかしてまた何か出ちゃったというか見ちゃったというか…今回は部屋で写真を撮らなかったのでオーブの出現はわからないが、たぶん私たちにはわからない世界の住人がいたのかも(怖)。

 朝食はホテルのバイキングをと思っていたら、この日は「月曜100円カレー」の日。カレーにサラダに飲み物まで付いてこの値段。普通ならすばらしいのだが、実は私以外の二人はカレーが食べられない人たち。Sは寝たまま朝食抜き、妻は近いマックへ買いに行き、私一人100円カレー。味はイマイチ…。たぶん、週に一日メインシェフを休ませるための企画なのかも…と思った。たぶん、この日はバイト君が一人でがんばっているとか(笑)。

 2日目(1月4日)にしてやっと浅草寺にもお参りでき、目的であった「花やしき」(古い遊園地)に行けた。ところがここもまた混んでる…。参拝ついでに遊んでいこうというちびっ子連れがたくさん。といっても一番待っても日本最古ジェットコースターの30分待ちが最高。それさえ待てないうちはともかく(笑)、後どれくらいか人の数が見える程度の待ち時間だったので、Sは待つ練習もしながら結構いろいろと乗れた。

 昼ご飯のために一度退園して、つくばエクスプレスの浅草駅そばの月島もんじゃまぐろ家浅草店に。ここはうまかった。今回の旅唯一のその土地の味。まあ浅草と月島じゃ、本当はちょっと違うけど(笑)。

 もう一度、花やしきに行き、少し遊んでから帰った。

 うちの場合、旅行するにしても、仕事の企画並みにものすごく下調べして、そこから取捨選択して、さらに変更パターンまで前もって考える。Sの大泣きとかパニックに対応できない場所や時間になると困るからなのだが、以前よりもSがいろいろなケースに強くなってきたのでずいぶんと出かけやすくなったように思う。

 今回も夜ホテルで泣く…というトホホな感じはあったが(隣の音が聞こえ、あまり防音は優れていないので)、それ以外の場面では食事場所でも長居できたしなかなか良い一年のスタートだった。といいつつも、Sが1日に地元の神社でひいたみくじは凶。3日に浅草神社で引き直したみくじは小吉
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2010/03/03
NCプログラム
 最近の息子S、相変わらずイタズラや無茶はするが、結構聞き分けがいいこともあったり、説明がわかる時があると感じていたのだが、数週間前の連絡帳にこう書いてあった。

「朝の時間にNCの検査。顔の部分の名前、「目、鼻、口、ほっぺ」などをそれらしく発音できてびっくり。またカードで物の名前をたずねると正しく指さしができてさらにびっくり。力をつけていますね。」

 NCプログラムは古典的な発達検査だが、それだけに以前も療育の時にやっていたが、話が通じないので(笑)検査にならなかった。それが今やカードを選べるなんて!

 しゃべらないままだが、内言語というのだろうか、それなりにわかるようになったのはうれしい!
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2010/04/22
春休みの旅行記1
 春休み、3月末に茨城県大洗に家族旅行に出かけた。

 なぜ、茨城なのか?

 ディズニーランドは、春休みに混むから決して行ってはいけないと反省中。昨年は栃木県那須に行って、なかなかよかったが遊園地が寒かった。

 今年の候補はまず熱海。お値段やや高めの後楽園ホテルでくつろぎ、ホテル併設の小さな遊園地で遊び、温泉利用のプールに出かけ…という予定だったのだが、ちょうど予約しようとしていた頃に伊豆地方で群発地震!こういうことにうるさそうな義父母の顔が浮かび、とりあえずプラン変更。

 そして次は横浜! これは夜景がきれいだしいいかも。家族で行きたい行きつけ?の中華料理屋もある。遊園地も夜遅くまでやっている。一応大浴場のあるビジネスホテルも見つけ、予約完了…としたところで、6年生の2学期にSが移動教室で横浜に行くことが判明。普通ならぜんぜんかまわないのだが、なんせうちの自閉症児は映像的な記憶はいいものだから、「なぜこの街に来たのに遊園地で遊ばないんだ!」とか「なぜこのホテルには大浴場がないんだ!」とか(無言につきすべて推定)うーうー騒ぐ危険性がある。そのため、家族旅行は学校よりも後にするしかない…という結論になった。

 ここまででも一部うかがえる我が家の旅行の条件。
 1 遊園地がある
 2 ホテルに大浴場がある(できるだけ夜中も早朝も入れる)
 3 できれば海の幸が食べたい
 4 できれば温泉やマッサージがあると良い
 5 安い
 6 近い
 7 洋室(または和洋室) ベッドで飛び跳ねて落ち着くやつがいるため

 そういう条件をある程度満たす観光地と宿を探して、今回は「海が目の前に見える宿」の 「リニューアルした洋室。でも海は見えません」(笑)という部屋に連泊することとなり、茨城県大洗に出発した。

 関東地方内なら自家用車だろう…と考える状況ながらも、「高速道路の運転がすごく嫌い」ということを昨年確信した私は「トレン太君」なるプランを申し込むのである。列車で移動し、到着駅でレンタカーを借りるというものだが、これなら長距離運転や高速運転はなくて、でも旅行先で小回りが利くのでわれながらナイスアイデア!

 自宅出発から2時間くらいで上野駅の乗り換え。常磐線の特急への乗り換えって、すごく歩く(笑)。どこまで行ってもまだ着かない。途中、歩きたくなくなって寝転んだりするSを引っ張りながら、さらにトイレアピールをするSに「列車に乗ってから!」と伝え走らせながらやっと到着。

 指定席車両を通り抜け、やっと狙いの席(入り口から一番前。前の席の人に迷惑をかけないから)に座れた。

 Sとトイレに行きくつろぎモード。妻は発車までの時間に飲み物を買いに行く。その時…見知らぬ紳士が語りかけてきた。

 「すみません、ここ、私の席なのですが…」

 なんと、車両がぼろくなった(ような気がしていた)から自由席だと思ったら、まだここも指定席だったのか!

 あわてて荷物を持って、席を空け、妻が戻るのを待って前方にずんずん歩く。自由席はまだまだ3車両以上先にあった(泣)。かなり混んでいる。そしてひとまず2人がけを見つけてそこに座る。私とSが待つ間に妻がもっと先に3人が前後2列に座れるところを見つけてきてやっと落ち着けた。

 しかし…そのくつろぎも長くは続かなかった。30分くらいたっただろうか、Sに旅行の写真カードを見せようと思って彼の小さなリュックを探すのだが…ない。あれ~と思いながらも、前に座っていた位置などを中心に捜索第1部隊を派遣。といってもSから目を離せないから妻1名が捜索。俺が行けばよかった、あんなに探し物が苦手(なくし物が得意)な人を行かせても場所がわかるわけないしと反省し「もう帰って来い」と電話をしようとしたその時…捜索開始10分後…妻がリュックを持って帰ってきた。

 一番最初の指定席(紳士のところ)の下に落ちていたらしい。私もその時は相当あせっていたようだ(笑)。

 やっと少し眠れる…かと思いきや、反対側の席のちびっ子たちのゲームの音がうるさい。おじいさんおばあさんと一緒に旅する子達なのだろうが、すごく大きな音ではないが、やはり気になるもの。しかも、スーパーマリオ。知っているゲームだけに寝ようとしても音に合わせて画面が思い浮かんでしまい(笑)なんだか寝付けない。寝そうになるとカキーンカキーンと金貨が飛んで回っている感じ。

 普通なら「僕たちもう少し音を小さくしてね」と言えそうなものだが、なんせこちらはうるさくなってしまったら手がつけられない爆弾Sを抱えている身。人に注意などできない。それでも自分の安眠のために「マリオか~、おじさんも昔やったことあるよ。でもそれで画面が想像できて眠れないから音はなしにしてくれるかなあ~」とせりふまで考えて(笑)準備していたところに、40前後のお姉さまが通りかかった。ごみを捨てようと持ってきたけどこの車両のところじゃなかった…という感じで戻ってきたのだが、その時にそのこたちの隣にしゃがんで、「ごめんね、遠くまで聞こえてくるから音を小さくしてね」ときっちり行って去っていった!

 やっとことのしだいに気づいた祖父母(推定)が、さっきまでの「できれば小さく」の口調ではなくて、しっかりと「もう終わりにしなさい」と毅然としてくれたので、静かになった。なんとその二人のちびっ子たち、それから5分で寝付いた…。やはりちびっ子は旅そのものを楽しまないといけないから列車内は休んでいないと。

 ちなみにうちのS、旅行中はウォークマンオタクとなる。いつの旅行のときだったか、電車内で落ち着かなくなったときに私のウォークマン(といっても他社のデジタルオーディオプレイヤー)を聴かせるとおとなしくなった。曲はユーミン(笑)。それ以降、旅行のお出かけとなると、「まだか」 「まだか」と何度も耳に手を当てながら催促するようになった。「次の乗り換えの後ね」なんて言うとわかるのか、乗り換えるとすぐに「うー」とアピールする。
こうして長旅も結構平気になったのである。たぶん車内の態度だけなら、健常児と呼ばれる皆様よりはるかによろしい…かも。でも時々歌っているのか高い声で超音波を出してるか(笑)。
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春休みの旅行記2
 水戸駅についてレンタカーを借りる。3日間借りる(確か一日4800円)のでもちろん一番安い軽自動車。日ごろ自分が乗っているのより小さければ何でも良いが今時はカーナビ標準装備なのがよかった。昔はカーナビ付のレンタカーは+1000円とかだったような…。

 カーナビの地図をずっと北向きになるように設定したい(車の向きにあわせて変わるとわからなくなるので社会科的に普通の地図として使いたい)と思い、係のおじさんにやり方を聞くのだが、おじさんもわからず、いろいろいじってはくれるがどうにもやったことがあるようには思えなかったので、もう「こちらでやりますよ」と言って自分でやり始める。おじさん「どうも助かります」(笑)

 そのときは結局できなかったが、数時間後、たまたま左上の画面のNのマークを触ったら切り替わった。ちなみにその時はできなかった…と書いたが本当は最初からすでになっていた。車が北を向いていたから矢印が進行方向を向いていただけで、スタートしたら向きが変わった。

 さて、まずは海を目指す。那珂湊おさかな市場で昼食をとる。偶然にも、昨年夏の原子力発電所見学のときに来ていたので、駐車場とか店の位置とかイメージがつかめていたのでよかった。ただ、駐車場で車を入れようとして、左前に出てから右後ろにバックして…というところで固まった。

 ギヤが入らない…。ハンドルの横にあるバック切り替えがどういう溝になっているのかがわからず試行錯誤(汗)。そのうちすっと入ったのだが、今度はハンドルが切れすぎて日ごろだと曲がりきれないくらいの位置のはずが、手前の車にぶつかりそう…。また前に出て、バックギヤを入れるのにもたもたして…としているうちに後ろに渋滞が…いやあ恥ずかしかった。毎日車に乗っている人とは思えん。

 少し奥のヤマサ水産2階の食堂で海鮮丼・ネギトロ丼・うにいくら丼など思い思いのものを食べて満足。味はまあまあ(東京より勝ち、下関に負けくらい)だったが、オプションで頼んだアンコウの肝はおいしかった。

 さて、車は海岸線をひた走り…と言いたいところだが、「あれ、まちがった?」と思うくらいの細い道にも入りながら、目的地の『国営ひたちなか海浜公園』に到着。

 その遊園地のすいていること…。同じ時期にディズニーランドで人の洪水の中にあったことを思えば天国。と言いたいところだが、人が少ないのはあまりに寒いからだ!

 それにしてもここは障害児とその家族にはなかなか良心的。障害手帳で割引になることがたくさん。駐車場代・入場料(本人+付き添い)が無料。各乗り物(アトラクション)にも付き添い者のチケットがいらないものもあった。この日はフリーパスを買わずに回数券を買ったが、なかなか減らないくらいすばらしかった。

 それでも、親孝行なSは、無料のふわふわ広場に入り浸り。寒い中、なぜかすぐはだしになる男Sとそれにつられるようにまわりのちびっこたちも脱ぎたがり(すべらなくていいんだろうけど)、若いお母様方が「脱がなくていいの!」と叫んでいた。本能のまま?に遊ぶSは坂を横向きになって回転して落ちてくるのだが結構危険。案の定、ちびっ子がまねをしてぶつかったりしていた。というかなかなかうまく回れないようなのだが、当の本人はころころと上手に回るので「尊敬のまなざし」(笑)で見つめられていた。

 駐車場代や入場料が浮いたのに気をよくして、観覧車に乗る前に撮った写真を購入。こんな写真…と撮る前は思ったが、この国営公園のきれいな花畑のカットもあり、珍しく3人が前を向いているので購入。こういう写真も東京近辺なら1000円とかするのだが、思い切った割には600円?とかで結構良心的だった。

 さすがに寒くて、早めに撤退。大洗ホテルへ向かう。

 ここでは、海の見えないリニューアルした洋室に連泊。室内ではくつろげないかと思いきや、広さもあるし、とてもいい感じ。大型液晶テレビだけど映りの悪いアナログ…っていうのは古いテレビより見づらかったけど、それ以外は完璧。1泊目はあんこう鍋つきプランで一人1万円、2泊目は素泊まりで6000円…茨城県民ってもしかしてかなり良心的?

 あんこう鍋はすごくうまかった。その他のお刺身なども上品でこのホテルの夕食は◎。グルメのSも海草を中心にいろいろとチャレンジしていた。彼の残しも含めて全部は食べきれず少し残した。楽天トラベルかじゃらんの口コミで「量が少ない」って書いてたやつがいたけど、いったいどんな胃袋だ…。

 Sはそういう上品ムードの食事場所で1時間くらいそれなりにおとなしくいられた。部屋食にこだわったりしなくてよくなったので助かる。週末に何度も外食練習をしてきた甲斐があった。

 さて、夜はお約束の大浴場へ。ホテル規模に比べるとやや小さめだが、すいていてよかった。海がよく見えて、港町の景色が見えて…なんだか落ち着く景色だった。

 夜は…奇跡的によく寝ていた。霊がいなかったってことかな。
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春休みの旅行記3
 2日目の予報は雨。しかも寒い。私たちが出かけるとざっとこんなもんだ(笑)。

 最初から3日間のうちのどこかは雨が降る気で、その日の予定を立てていたが、まさか一番時間のある2日目とは…。

 でも朝晴れていた。無理してまた遊園地にいく手もあったが、前日あまりに寒かったので(前年の那須の雪に匹敵)無理をせずに雨天コースに。

 せっかく晴れていたのでまずは大洗神社に。ホテルから近かったから何があるかも知らず行ってみたのだが、鳥居の向こうに海…というなんだかいい眺めのところであった。

 さて、今日の目的地は水族館、大洗マリンパークだ。Sが好きかどうかはわからないが、品川、下関3回と行きなれている。動物園よりは生物を見ているような気もするが、たぶん水槽の泡とか光を見ているような気もする。まあぐったりして寝転んでも動物園より水族館のほうがきれい(笑)なのでこちらのほうが気が楽である。水槽の前で寝ている子を見たらそれはうちの子かその仲間である可能性が高い…。

 水族館はそこそこであったが、アシカ・イルカのショーについては下関よりも大洗に軍配が上がった。ゴンドウイルカなるでかいやつが跳んだその迫力はすごかった。下関も今はもうショーをやる場所が普通サイズの水槽だが、私が子供のころは「モーターボートレース場か」というくらいのサイズだった。巨大プール。だからイルカが5匹同時に跳ぶ…というような迫力ある技が見られた。もう国内ではこのサイズは無理なんだろうなあ…とちょっと感慨深げに。
 
 天気予報を信じて正解だったようで、お昼になると冷たい雨が降り始めた。園内で買ったたこ焼きを持ち帰りし、車内で食べる。そのうち雪が降りはじめた。参ったけど、朝の判断が正解となりやや自慢げな私。

 雪降る中、大洗海鮮市場へ。ここは小さな漁港だが、むしろ買い物がしやすくておすすめだった。

 高いところ好きのSのために、大洗タワーに登る。天気が悪い中で登ったって意味ないかと思ったら突然の晴れ! そう高いわけでもなければ特別すごいものが見えるわけでもないが、なんだかよかった。

 一度ホテルへもどって休憩。Sの体力復活のためだが、ぐったり寝そべろうとしていたやつがなぜかホテルでは元気。大人は昼寝。

 その後、アウトレットモールに行って少し買い物をした後、「湯っくら館」なる温泉施設へ。ここにはプール(子どもは夜使えない)や大浴場があり、割安なマッサージなどもある。が、観光用というよりは、地域に住む人たちが安く気軽に利用しているたまり場という感じでよかった。

 風呂に入る分には温泉なのに600円しなかった…。銭湯の料金以下かも。もともとはふるさと創生基金?(あの1億円を各市町村にばら撒いたやつ)でできたらしいことが浴場内に書いてあった。

 食事場所でゆっくり海鮮丼を食べ、その間に妻はマッサージを受け、待ちくたびれたSはごろごろし、私は広間のテレビを見ながらくつろげた。全然観光地らしくはなかったが、最も当たりの施設だったかもしれない。

 疲れたけど昼寝しなかったのがよかったのかSはこの夜もよく寝てくれた。
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2010/04/22
春休みの旅行記4
 3日目は朝から晴れ。部屋から海は見えないけれど、大浴場からは海のパノラマが広がる。ちょっと出遅れたけど、海からの日の出が見られた。雲が張っていて海から出るというより雲から出てきたが、おかげで間に合った。

 連泊で2回目なので朝食バイキングも慣れてゆっくり。ただ、Sは前日と同じ席がいいらしく、まだ片付けの終わっていない席に勝手に座る(笑)。お願いして片付けてもらう。おかしかったのは、自分で取ってきたりするのが学校給食と似ているのか、前日は食後にトレーを持って片付けたがった。セルフじゃないから置いておくはずなのだが、本人がどうしても片付けたいらしいので、持って行って係の人に手渡しした。

 海の幸といってもここの名産ではないが、めんたいがおいしかった。あと納豆も標準以上の味。ホットコーヒーも牛乳も別料金ではなくておかわりできるのがとてもよかった。大洗ホテルは二重丸だった。ただ海の見える他の部屋に2倍以上のお金を払って泊まるかどうか…と言われれば悩むが。

 チェックアウト後は、また国営ひたちなか海浜公園の遊園地(プレジャーランド)に出かけて、遊び倒した。

 このソーラーカー(別料金100円)に乗るときはいつもバイキンマン。自分が正義の味方キャラじゃないことがわかっているらしく、アンパンマンには見向きもせず。乗っている間中、「バイ、バイ、バイキンマーン」としゃがれた歌声の音楽が響き渡っていた(笑)

 園内列車で花のきれいなところへも行った。この季節は水仙。あと少しというところでSは力尽きた。

 その後、運んで無事に水仙の前でツーショットが撮れた。

 しかし、お昼を食べるところがいまひとつない。これだけ広い公園なら普通手作り弁当とかを持ち込むからだろうが、花の咲く公園側に移動してからは本当の飲み物中心の喫茶店などが多くて、家族で食事というところがなかった。それでも、好物の天ぷらうどんとから揚げのある店を見つけて外のテーブルで(中はなし)食事。うどんとから揚げ…最後は茨城名物でもなんでもなくなってしまった…。

 ぎりぎりまで遊んでレンタカー返却。予定の列車には間に合わないと覚悟していたら、意外にも返却手続きが早く(ガソリン入れた領収書を見せて10秒で終了)、がんばれば間に合いそうなので、水戸駅構内を走りまくって予定していた特急に乗った!

 中でゆっくり休んで…と思ったら、なんと座れない! もっと遠く(東北地方)から乗る人がこんなにいたとは、東北地方を侮った!

 とりあえず知らないお客さんの隣にSを一人で座らせた。まるで普通にウォークマンを聞いている。その間にひとりが他の場所まで行って空いている席を探し、場所をとってから戻る。なんとか2人がけと少し離れた場所にもう一人分を確保した。もしこの方面に旅行に行くことがあったら、今度はちゃんと指定席を取ろう…という記憶のために記入。

 地元に戻って来ての乗換駅で、ワンタン専門店へ。以前は本当にワンタンスープだけで、ちょっとだけ食べたいときに最適だったのに、今はなぜかワンタンメン。太いラーメンが各自食べきれず。これまた忘れないように記入(笑)。


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